

今回アニキたちは、約半年ぶりにその足立学園柔道部を訪れてみた。目的は最優秀賞受賞の中心的存在を担った小室“5669(コムロック)”宏二先生と、ブログのムードメーカー・河野雄司くんへのインタビュー。今回新たに『ブカツブログ2006』をスタートさせるにあたり、『ブカツブログ』の先駆者であるお2人から、『ブカツブログ』を通して感じたもの、得たもの、そのこだわりなどについて、これから『ブカツブログ』に参加したいみんなにとって参考になるような意見を聞き出したいと思ってる。
もちろん、柔道部のみんなとの再会も目的の一つ。昨年春、アニキたちは初めて足立学園柔道部の厳しい練習を目の当たりにした。足立学園ジューダーは、相も変わらずあの恐ろしく厳しい練習を続けているのだろうか。
3月某日、はやる気持ちを抑え、アニキたち取材班一向は足立学園の門をくぐったのであった。


小室:「相も変わらず」といった感じで(笑)。3年生が卒業してゆく時期なので、それとなく柔道部の雰囲気にも変化は訪れつつありますが。
——さっそくですが去年の『ブカツブログ』を振り返ってみて率直な感想をお願いします。
小室:基本的には楽しかったですね。「中だるみ」無く、ずーっといいテンションを保ったまま終わったというか。
——ブカツブログを始めるにあたって大変だったことは?
小室:始めるにあたり、自分の中で骨子、というか明確なイメージが出来ていたんで、それをどう部員に理解・浸透させるか、という点が大変でしたね。
——記事の基本的な方向付けを小室先生が作っていく、というのが“足立学園柔道部流”でしたよね。
小室:そう。去年も話しましたが「なんでもいいから書け!」というと戸惑ってしまうもんなんですよ。ところが、僕のほうである程度テーマの大枠を決めてやると、面白いように書き始めるんですよ、これが。
——部員の更新率も一番でしたよね。アニキ思うに、足立の凄いところは「部員が伸び伸びと書いている感」だと思うんですよ。その時・その状況でしか書けないような真っ直ぐさと切なさがある。読んでいると自然と自分が高校生の頃を思い出すんですよね。
小室:ところが中にはシャイな奴もいて、口で発言するのがあまり得意でない部員もいる。そういった、普段なかなか本音を語らない部員が、ブログという表現手段を手に入れたことで意外な饒舌ぶりを発揮してくれた。そういう意味では『ブカツブログ』によって彼らの本音を聴けたことは嬉しかったですね。
——たとえば「保護者からの反応」という点ではいかがでしたか?
小室:意外なことに、けっこう大きな反応がありました。と、いうのも保護者の方は、部員が学校に行っている間の姿を見ることはできないんですよ。それを『ブカツブログ』がある程度解決してくれた。「ブログを通して自分の子供の学校生活や本音を垣間見ることができた」と好評でした。
——なるほど。ブログってそういう側面も持っているんですね。これは新しい発見です。
小室:中には「自分の子供のエントリにコメントしたい!」といった保護者の方もいたそうですが、なんせ多感で親離れを意識し出す年頃、「他の部員にバカにされっからそれだけは止めてくれ」とお願いした部員もいたとか(笑)。本当は家族がコミュニケーションする良い機会なんですけどね。


——小室先生のブログに対する“こだわり”みたいなものは?
小室:まずは「飾らないこと」。愚痴も嬉しさも悔しさも泣くときもストレートに表現する、これに尽きます。
——まさにその「飾らなさ」が足立学園のカラーになりましたもんね
小室:あとは「悪口は言わない」ですね。読む人に不快感を与えるだけですから。あと「実名を表記する際や第三者の写真を掲載する際の注意」については、注意しましたね。自分たちの写真ならまだしも。
——『ブカツブログ』に限らず、「ブログ」という発信手段の魅力はどこにあると思います?
小室:「ネットワークのチカラ」ですね。人が読んで面白いと思うブログは、必然的にネットワーク力も高くなる。
——たとえば?
小室:『ブカツブログ』を読んでくれた子が「足立学園って面白そうだな」と思ってくれて、学校の見学に来てくれたり、そのまま受験してくれたり、オープンキャンパスに参加してくれたりといったことがありましたよ。
——へえ!
小室:また、OBが『ブカツブログ』を読んでくれてて、試合会場まで応援に来てくれたりといったことも多々ありました。
——足立学園柔道部ブログのクォリティの高さが求心力の高さに結びついたというワケですね。
小室:あと「自分たち本来の姿」をアピールできることも大きな魅力です。足立学園の場合「重量級よりも軽量級が強い」「練習がキツイ」というイメージが世間に広く浸透していましたが、『ブカツブログ』への参加で違う一面を見せることができた。
——ホント、内容盛りだくさんでしたもんね。
小室:自分としては、このネットワークのチカラを利して「ブログを通じて有望な生徒に集ってもらいたい」という狙いがあります。
——最後に、今年『ブカツブログ』に参加しようとしているブカツに対して、何かメッセージをお願いします。
小室:『ブカツブログ』は学校の公式サイトとかではないので、とにかく好きなことを書いてほしいと思います。それが読む人の共感を呼ぶコツかな。また、当然のことながら、“書く”ということは文章力向上のための勉強にもなります。文章の魅せ方、投稿する前の推敲など、ちょっとしたテクニックも自然と身に付く。特にスポーツ推薦で大学へ進学する場合は、文章力は必須ですから積極的に書いていくべきでしょう。私も今年は一読者として『ブカツブログ』を楽しんでいきたいと思っています。みなさん、頑張ってください!


——まずは去年の『ブカツブログ』を振り返ってみての感想から行ってみようか
河野:いやー面白かったですねー。メールを書いたりするのが好きなので、ブログを書くのも面白かった。
——一番印象に残ってる記事は?
河野:インターハイ出場を決めたときの記事ですね。いろいろな人からの反応も大きかった。
——河野選手の書き込みはアニキたち(編集部)の間でもすごく好評だったんだ。「面白くて、時に切なくて、肝心な場面で男らしく」って(笑)。なんでこんな面白い文章が書けるの?
河野:自分としては常に面白さを追求しているので、そう言ってもらえると嬉しいです。書くにあたってはコツなんてものはなく、自分が面白いと感じたものをなるべく早めにストレートに書く、ということを実践していただけです。
——“こだわり”みたいなものは?
河野:「顔文字を使う」です!
——確かに河野選手の持ち味といえば、多彩な顔文字表現(笑)。かなり上級テクニックですよね。
河野:度が過ぎて、暗号のようになってしまったのもあるので反省中です(笑)。現在は「バランスの良い顔文字の配置」について追求中!
——ブログの反響はどうだった?
河野:試合会場なんかで「ブカツブログ、見てるよ」って声をかけられるようになりました。ちょっとビックリ。
——同じ柔道部員の書き込みを読んで感じたことは?
河野:部員数が多いので、普段あまり言葉を交わす機会のない部員もいるのですが、ブログによってそういった仲間の考えや、新しい一面が見えることによって、距離が縮まった感じがしますね。ブログで悩んでいることが判明して、相談に乗ってやったこともありましたし。
——河野選手は全日本の高校強化選手にも選出されるほどの高校柔道界の逸材的存在。これからの目標は?
河野:4月に開催されるドイツジュニア国際大会とロシア大会に日本ジュニア代表として出場するので、ぜひ優勝を狙いたいですね。次に5月のアジア大会。ここでも優勝してジュニアのチャンピオンを目指したいです。
——少し気が早い質問かもしれませんが、オリンピックも視野に入れてる?
河野:もちろんです。あと海外の大会にも積極的に参加して、きちんとした成績を残したいです。
——アニキたち一同、心から応援しているぜ! 頑張れ河野雄司!









