



一方、サッカー部の総合学力はなんと校内No.1。個人学力でもコンスタントに全校で3位以内に入る選手もいるというから驚きだ。文武両道を実践し、きちんと成績を残す同校のサッカー部の噂は県内を超えて四国に広まり、各方面から大きな評価を得ているという。
実際、これを実践する生徒はさぞ大変だろうと、サッカー部の生徒たちに問うたところ、「この高校を選んだ理由が勉強とスポーツの両立だったから、全て納得ずく」と口を揃えて答えてくれた。また、「将来的にサッカー以外で目指したいものがある」という部員も多く、「外交官が夢」「プレ イヤーでなくサッカーの指導者を目指したい」などの意見が数多く聞かれたのが印象的だった。
こうした、バラエティに富んだ意見からも、ある種の信念を持ってサッカーを楽しむ松山北高イズムが感じられないだろうか。

兵頭先生に松山北高校サッカー部の特徴を尋ねると、「基本的に中学生のとき、サッカーなど、なんらかのスポーツのキャプテンを経験した部員が多い。そのため指示や指導の伝わり方が非常にスムーズかつ理解も早い」との答え。先生が指導するサッカーの基本は「パス&ゴー」「カバーリング」そして「ボールにみんなが関わり、得 点に繋げる」などシンプルなことばかり。「その理想を実現するためのベースが“フリーランニング”です」と語る。「まずは徹底的に走らせ、松山北サッカーのベースを叩き込む。そうやって選手が常に走り回る意識を持てば理想のサッカーが実現できる」と力強く続ける。事実そうやって松山北は勝利を収めてきた。また「短時間で濃密な練習」も 松山北流。「進学校ゆえ、あまり長い練習はできない。そのため指導に際しては他校では3時間かかるところを、ウチでは1時間で出来るように心がけている」…そういった短時間で濃密な指導の実践は、部員たちの理解力の早さにも助けられているという。
最後に兵頭先生の指導者としての目標を聞いてみた。「たとえば松山北高のサッカーを見た中学生に、『松山北に行きたい!』と言わせるようなサッカー部にするのが目標。単にサッカーの部分だけではなく、勉学も含めて、松山北のサッカーに魅力を感じてくれたら嬉しい」と熱く語ってくれた。実に愛校心溢れる兵頭先生らしい答えだった(偶然だが、鹿島高校サッカー部の内野先生とは大学の先輩・後輩である)。

ほぼ練習はノンストップで続き、スモールサイドゲームの反復的な練習が繰り返されるうちにこの日の練習は終了。短時間だが、グラウンド事情に合わせた練習の工夫を垣間見ることができた。
そして、進学校の宿命か、3年生は練習に姿を見せず、1、2年生が中心となるのがこの時期の松山北の練習風景である。部員に話を聞くと「正直なところ、3年生がいないというのは試合でかなりのハンデになる。3年生中心で組まれたチームが相手だと体格も違いますしね…だけどそんなチームでも去年の愛媛県選手権ではベスト4まで行けたんです。それが大きな自信になっている」と明るく答えてくれた。「ある意味、そういったハンデをチームワークで乗り切る点に、北高サッカーの楽しさを見出している」という部員の意見もあった。 そんな状況でも最大限の結果を残している、サッカー部をはじめとした同校スポーツ部に敬意を表したい。

ポジションはボランチです。このサッカー部を選んだ理由は、サッカーと勉強を両立させたかったから。サッカーは小さい頃からやっていて大好きで、勉強もしたかった。その点でこの学校は文武両道がモットーでサッカーも強い。自分にとっては理想的な学校であり、部活動でもあると思っています。 もちろん両立は厳しいですよ。眠気との戦いみたいな部分もありますし(笑)。でも両方とも手は抜きたくない。自分の中ではきっちり両立できている、という実感がありますね。サッカーでの目標は愛媛県選手権での優勝です!

ポジションはボランチです。主将として大変なことは実はそれほどないんですよ。というのも、部員が状況を理解し、積極的に協力してくれるから。だからまとまりはいいし、 よりチームワークを強化できる。このチームの特色は「繋ぐサッカー」だと思っています。ダイレクトでワンタッチ、ツータッチでゴールまで運ぶサッカー。最初はこの速い展開についていけませんでした。でも今はレベルも上がって、中盤の要としてプレーさせてもらってます。 将来の夢……今はまだ「選択中」といったところでしょうか。サッカーは大好きだし、いろいろな勉強もしていきたい。将来的にサッカーの道に進むのか、別の道に行くか、もう少しやってみて見極めたいと思っています。

サッカーを始めたのは小4のときです。小6から中2までオーストラリアに住んでいたんですが、その間もずっとサッカーをやっていました。実は、結構ポジションの移り変わりが激しくて、中学生の頃は中盤の選手、この高校に来て1年生のころはGKだったんですよ。次第に前線でプレーしたいと思うようになってきてFWを志願しました。FWとしてのタイプはどちらかというとポストプレーヤーかな。身長もありますし。 兵藤先生は凄い指導力を持った人。ぐいぐいと強力に引っ張っていってくれるタイプ。恒例の「夏のランニング合宿」は少ししんどいですけど(笑)。将来の目標は外交官です。なにか国際的な舞台で仕事をしたいと思っていて、そのためにも大学では国際関係の勉強をしたいですね。

――何でマネージャーをやろうと思ったんですか?
山下さん:兄がサッカーしてて、自分もサッカーをしていて、サッカーが好きだったからです。なにかサッカーに関われればいいなぁ、という感じで。
――マネージャーで大変なことは?
原さん:特にありません。というより、今は慣れてきて楽しい、という感覚の方が強いですね。
――マネージャーの仕事を教えてください
坂口さん:飲料用のドリンクを作ったり、ビブスを洗ったり、練習の見学など。また部室の掃除や先生からの頼まれごとを聞いたりといったところが主だったところかな。
――勉強とマネージャーの両立は出来てる?
富田さん:……出来てます! 頑張ってます!(笑)
――マネージャーをやっていて嬉しいことは?
全員:もちろん試合に勝ったときは最高に嬉しいです。また、「ありがとう」などの感謝の言葉をかけられたりしたときは特に嬉しいですね。





